shownetまとめ1(ネットワーク編)
ひと月ほど前に開催されたINTEROP TOKYO 2014で構築された恒例のShowNetについて、
自分がネット上のコンテンツ及び会場で配布されたshownet magazine、ツアーで見聞きしたことをまとめたものをここに掲載。
Shownet2014注力4テーマ:
1.ネットワーク
SDNを用いた新しい参照モデルへ
2.DC/Cloud/サーバ
インタークラウド(商用クラウド事業者間接続)とVXLAN Gateway装置の相互接続実験
3.セキュリティ
多層防御とSIEMによる監視
4.ファシリティ
設備集約による高密度配線化、それに伴うエアフローへの影響
に沿って、まとめ(というよりもメモ?)を4分割して載せていきます。
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ネットワーク編
1.増え続けるネットワークトラフィックへの対応
特に通信キャリアにおいて顕著
オペレーションコストの低減や消費電力、ビットあたりの電気代の低減(→ファシリティとも関連)
ネットワークも分散型から集中型へ
2.NFV(Network Function Virtualization)
まだユースケースをいくつか出している段階。通信キャリアレベルでの検討が始まった段階。
ソフトウェアルータの可能性
→DCや通信キャリアレベルになると小型のFWを何千台導入するより、コストメリットを出しやすくなるかも
3.SDN(Software Defined Network)
少し前からopenflowによる導入事例が増加。
→NWオーケストレーションの導入までできればSDNの真価が発揮される。
サーバ、ネットワーク、ストレージを一括管理
→実現すれば運用が簡単になったり、コスト削減といったメリットも
SDNによるNW自動化のノウハウはだいぶ溜まってきたが、トラブル時対応といった面でまだ技術が「枯れる」必要がある。
→まだトラブル時にデバッグ出来る人が少ない。
4.SDN向けアプリケーション
機器の設定情報を管理するデータベース
→SDNのパーツとなる要素(OpenDaylight, OpenContrail)は揃い始めている。
→今後はそれを束ねるためのノースバウンドAPIへ進むのではないか。
→共通APIでの直接制御で、開発運用コスト削減が期待される。
→SDNをきっかけにネットワーク屋とサーバ屋の区別が無くなる可能性
5.今後のshownetネットワーク
TTDB(Trouble Ticket DB: 運用情報DBシステム)からネットワークを管理構成し、オーケストレーションを自動化
今年のNFV実例:
上位コントローラから自動的にデプロイしてNFVを実現する
→機器を単純につなぎあわせていけばいいだけの世界!
6.将来像
スイッチからコントロールプレーンを分離し、コントローラーで一括管理という考え方が広まっていくのではないか。